17.1. プリントレイアウトの概要¶

プリントレイアウトは、発展中のレイアウトおよび印刷機能を提供します。 QGIS地図キャンバス、テキストラベル、画像、凡例、スケールバー、基本的な形状、矢印、属性テーブル、HTMLフレームなどの要素を追加できます。各要素のサイズ変更、グループ化、整列、配置、回転を行い、プロパティを調整してレイアウトを作成できます。レイアウトは、画像形式、PostScript、PDF、またはSVGに印刷またはエクスポートできます。レイアウトをテンプレートとして保存し、別のセッションで再度読み込むことができます。最後に、アトラスジェネレーターを介して、テンプレートに基づく複数地図の作成が実行できます。

17.1.1. 初心者向けサンプルセッション ¶

印刷レイアウトの使用を開始する前に、QGIS地図キャンバスにいくつかのラスタまたはベクタのレイヤをロードし、それらのプロパティを自分の都合に合わせて調整する必要があります。すべて好みに合わせてレンダリングおよびシンボル化されたら、ツールバーの ^{新しい印刷レイアウト} アイコンをクリックするか、ファイル ▶ 新しい印刷レイアウトを選択します。新しいレイアウトのタイトルを選択するよう求められます。

地図の作成手順を実際に示します. 次のように操作してみてください.

左側ツールバーの ^{新規地図を追加} ボタンを選び,左マウスボタンを押しながらキャンバスに四角形を描きます. すると四角形の内部にQGIS地図ビューが描かれます.
^{新しいスケールバーを追加} ツールバーボタンをを選択し、印刷レイアウトキャンバス上でマウスの左ボタンをクリックします。スケールバーがキャンバスに追加されます。
左側ツールバーの ^{新規凡例追加} ボタンを選び,左マウスボタンを押しながらキャンバスに四角形を描きます. すると四角形の内部に凡例が描かれます.
左側ツールバーの ^{アイテムを選択/移動} ボタンを選び,キャンバスの地図を選んで少し動かします.
地図アイテムが選ばれている間は地図アイテムのサイズも変更できます。地図のコーナーの小さな白い四角形のところで左マウスボタンを押し、新しい位置までドラッグしてサイズを変更します。
左下側パネルのアイテムのプロパティパネルをクリックし、地図の傾きの値を確認します。地図の傾きを '15.00° ' に変更してください。地図の傾きが変わります。
これで、レイアウトメニューのエクスポートツールを使用して、印刷レイアウトを画像形式、PDF、またはSVGに印刷またはエクスポートできます。
最後に、 ^{プロジェクトの保存} ボタンを使用して、プロジェクトファイル内に印刷レイアウトを保存できます。

印刷レイアウトには複数の要素を追加できます。印刷レイアウトキャンバスには、 1つまたは複数のページに、複数の地図ビュー、凡例、またはスケールバーを配置することもできます。各要素には独自のプロパティがあり、地図の場合は独自の範囲があります。レイアウトキャンバスから要素を削除する場合は、 Delete キーまたは Backspace キーを使用して削除できます。

17.1.2. レイアウトマネージャ ¶

レイアウトマネージャは、プロジェクトの印刷レイアウトを管理するメインウィンドウです。プロジェクト内の既存の印刷レイアウトとレポートの概要を提供し、次のツールを提供します。

新しい印刷レイアウトまたは新しいレポートを最初から追加、テンプレート、または既存のものを複製。
それらのいずれかを名前変更または削除します。
プロジェクトでそれらを開きます。

レイアウトマネージャダイアログを開くには：

メインQGISダイアログからプロジェクト ▶ レイアウトマネージャー... メニューを選択するか、プロジェクトツールバーの ^{レイアウトマネージャー} ボタンをクリックします。
印刷レイアウトまたはレポートダイアログから、レイアウト ▶ レイアウトマネージャー... メニューを選択するか、レイアウトツールバーの ^{レイアウトマネージャ} ボタンをクリックします。

../../../_images/print_composer_manager.png

図 17.1 印刷レイアウトマネージャ¶

レイアウトマネージャの上部には、プロジェクトで使用可能なすべての印刷レイアウトまたはレポートが一覧表示されます。

選択を表示：複数のレポートを選択したり、レイアウトを印刷したり、ワンクリックでそれらを開くことができます。名前をダブルクリックしても開きます。
選択した印刷レイアウトまたはレポートを複製します（1つのアイテムが選択されている場合のみ使用可能）：選択したテンプレートを使用して新しいダイアログを作成します。新しいレイアウトの新しいタイトルを選択するよう求められます。
レポートまたはレイアウトの名前を変更します（1つのアイテムが選択されている場合のみ使用可能）：レイアウトの新しいタイトルを選択するように求められます。
レイアウトの削除: 選択された印刷レイアウト（複数可）がプロジェクトから削除されます。

下部では、新しい印刷レイアウトまたはレポートを最初から作成することも、テンプレートから作成することもできます。QGISではデフォルトで、ユーザプロファイルとアプリケーションテンプレートのディレクトリ（フレームの下部にある2つのボタンでアクセス可能）中でテンプレートを検索しますが、設定 ▶ オプション ▶ レイアウトで追加の印刷のテンプレートを検索するパスとして宣言されたフォルダも検索します。見つかったテンプレートはコンボボックスにリストされます。アイテムを選択し、作成ボタンを押して、新しいレポートまたは印刷レイアウトを作成します。

カスタムフォルダからレイアウトテンプレートを使用することもできます。その場合、テンプレートのドロップダウンリストで specific を選択し、テンプレートを参照して作成を押します。

ちなみに

ブラウザパネルからテンプレートに基づく印刷レイアウトを作成する

印刷レイアウトテンプレート .qpt ファイルを任意のファイルブラウザから地図キャンバスにドラッグアンドドロップするか、 :ref:` ブラウザーパネル <browser_panel>` でダブルクリックすると、テンプレートから新しい印刷レイアウトが作成されます。

17.1.3. 印刷レイアウトのメニュー、ツール、パネル ¶

印刷レイアウトを開くと、印刷オプションを使用するときに紙の表面を表す空白のキャンバスが表示されます。最初は、キャンバスの左側に、印刷レイアウトアイテムを追加するためのボタンがあります：現在のQGIS地図キャンバス、テキストラベル、画像、凡例、スケールバー、基本的な形状、矢印、属性テーブル、HTMLフレーム。このツールバーには、ナビゲーションボタン、エリアのズームインボタン、レイアウトビューのパンボタン、およびレイアウトアイテムを選択して地図アイテムのコンテンツを移動するボタンもあります。

figure_layout_overview では要素が追加される前の初期状態の印刷レイアウトが表示されています。

../../../_images/print_composer_blank.png

図 17.2 印刷レイアウト¶

キャンバスの右側に、2組のパネルがあります。上のパネルにはパネルアイテムと取り消し履歴があり、下のパネルにはパネルレイアウト、アイテムのプロパティと地図帳作成があります。

アイテムパネルは、キャンバスに追加されたすべての印刷レイアウトアイテムのリストと、それらとグローバルに対話する方法を提供します（詳細はアイテムパネル参照）。
取り消し履歴パネルには、レイアウトに適用されたすべての変更の履歴が表示されます。マウスをクリックすると、レイアウトのステップを元に戻したりやり直したりして、どこかの状態に戻すことができます。
レイアウトパネルを使用すると、エクスポートまたは内部で作業するときにレイアウトに適用する一般的なパラメータを設定できます（詳細はレイアウトパネル参照）。
アイテムのプロパティパネルには、選択したアイテムのプロパティが表示されます。キャンバス上のアイテム（凡例、スケールバー、ラベルなど）を選択するには、 ^{アイテムの選択/移動} アイコンを使用します。次に、アイテムのプロパティパネルをクリックし、選択したアイテムの設定をカスタマイズします（それぞれのアイテム設定の詳細についてはレイアウトアイテム参照）。
地図帳パネルを使用すると、現在のレイアウトの地図帳の作成を有効にし、そのパラメータにアクセスできます（地図帳作成の使用法の詳細については地図帳を作成を参照）。

印刷レイアウトウィンドウの下部にはステータスバーがあり、マウスの位置、現在のページ番号、ズームレベルを設定するコンボボックス、該当する場合は選択されたアイテム数、地図帳作成の場合は地物数が表示されます。

印刷レイアウトウィンドウの上部には、メニューやその他のツールバーがあります。すべての印刷レイアウトツールは、メニューおよびツールバーのアイコンとして使用できます。

ツールバーとパネルは、任意のツールバー上でマウスの右ボタンを使用するか、表示 ▶ ツールバー ▶ または表示 ▶ パネル ▶ で表示非表示を切り替えできます。

17.1.3.1. メニューとツール ¶

17.1.3.1.1. レイアウトメニュー ¶

レイアウトでは、レイアウトを管理する操作を提供します：

印刷レイアウトウィンドウからプロジェクトファイルを直接保存します。
新しいレイアウト... を使用して、新しい空白の印刷レイアウトを作成します。
レイアウトを複製... : 現在のレイアウトを複製して、新しい印刷レイアウトを作成します。
レイアウトの削除... で現在のレイアウトを削除します。
レイアウトマネージャ... を開きます。
レイヤ▶ : 既存の印刷レイアウトを開きます。

を使用してレイアウトが設計されたらテンプレートとして保存およびテンプレートからアイコンを追加アイコンで、印刷レイアウトセッションの現在の状態を .qpt テンプレートファイルとして保存し、そのアイテムを別のセッション／印刷レイアウトに再度読み込むことができます。

レイアウトメニューでは, 地理情報をレポートに含めたり出版して共有するための強力な方法も提供されています. それらは画像としてエクスポート..., PDFとしてエクスポート..., SVGとしてエクスポート... と印刷... です.

以下は、このメニューで利用可能なすべてのツールと便利な情報のリストです。

ツール	ショートカット	ツールバー	参照
プロジェクトを保存	`Ctrl+S`	レイアウト	QGIS プロジェクトの紹介
新しいレイアウト	`Ctrl+N`	レイアウト	レイアウトマネージャ
レイアウトを複製		レイアウト	レイアウトマネージャ
レイアウトを削除
レイアウトマネージャ...		レイアウト	レイアウトマネージャ
レイアウト▶
レイアウトのプロパティ...			レイアウトパネル
レイアウト名を変更...
ページを追加...		レイアウト	ページのプロパティで作業する
テンプレートからアイテムを追加する		レイアウト	Creating a layout item
テンプレートとして保存...		レイアウト	レイアウトマネージャ
画像として書き出す...		レイアウト	画像としてエクスポート
SVGとして書き出し...		レイアウト	SVGとしてエクスポート
PDFとして書き出し...		レイアウト	PDFとしてエクスポート
Page Setup...	`Ctrl+Shift+P`
印刷...	`Ctrl+P`	レイアウト	出力を作成する
閉じる	`Ctrl+Q`

17.1.3.1.2. 編集メニュー ¶

編集メニューには、印刷レイアウト項目を操作するツールがあります。レイアウト内のアイテムの選択ツール、コピー／切り取り／貼り付け、元に戻す/やり直し（元に戻す履歴パネル：操作を元に戻すおよび復元参照）機能などの一般的な操作が含まれます。

貼り付けアクションを使用すると、要素は現在のマウス位置に従って貼り付けられます。編集 ▶ 位置に貼り付けアクションを使用するか、 Ctrl+Shift+V を押すと、現在のページの最初のページと同じ位置にアイテムが貼り付けられます。これにより、ページ間で同じ場所にアイテムをコピー／貼り付けできます。

以下は、このメニューで利用可能なすべてのツールと便利な情報のリストです。

表 17.1 利用可能なツール¶
ツール	ショートカット	ツールバー	参照
取り消し（最後の変更）	`Ctrl+Z`	レイアウト	元に戻す履歴パネル：操作を元に戻すおよび復元
元に戻す（最後に戻された変更）	`Ctrl+Y`	レイアウト	元に戻す履歴パネル：操作を元に戻すおよび復元
削除	`Del`
切り取り	`Ctrl+X`
コピー	`Ctrl+C`
貼り付け	`Ctrl+V`
位置に貼り付け	`Ctrl+Shift+V`
すべて選択	`Ctrl+A`
すべて選択解除	`Ctrl+Shift+A`
選択を反転.
選択を下にある次のアイテムに移動	`Ctrl+Alt+[`
選択を上にある次のアイテムに移動	`Ctrl+Alt+]`
レイアウトのパン	`P`	ツールボックス
ズーム	`Z`	ツールボックス
アイテムを選択／移動	`V`	ツールボックス	Interacting with layout items
内容を移動	`C`	ツールボックス	地図アイテム
ノードアイテムを編集		ツールボックス	ノードに基づく図形アイテム

17.1.3.1.3. ビューメニュー ¶

ビューメニューはナビゲーションツールへのアクセスを提供し、プリントレイアウトの一般的な動作を設定するのに役立ちます。一般的なズームツールのほかに、次の機能があります：

^{Refresh view} (if you find the view in an inconsistent state);
enable a grid you could snap items to when moving or creating them. Grids setting is done in Settings ▶ Layout Options... or in the Layout Panel;
ガイドを有効にすると、アイテムを移動または作成するときにアイテムをスナップできます。ガイドは赤い線で、ルーラー内（レイアウトの上部または左側）をクリックして作成し、目的の場所にドラッグアンドドロップできます。
スマートガイド：他のレイアウトアイテムをガイドとして使用して、アイテムを移動または変形するときにその都度スナップします。
ガイドのクリア現在のすべてのガイドを削除します;
バウンディングボックスを表示するアイテムの周りに表示することで選択するときの識別がやりやすくなります;
定規を表示レイアウトの周りに定規を表示；
ページを表示またはページを透明に設定します。多くの場合、レイアウトは非印刷レイアウトの作成に使用されます。プレゼンテーションや他のドキュメントに含めるため、完全に透明な背景を使用してコンポジションをエクスポートすることが望ましいです。他の編集パッケージでは、「無限キャンバス」と呼ばれることもあります。

プリントレイアウトでは、マウスホイールまたはステータスバーのスライダとコンボボックスを使用してズームレベルを変更できます。レイアウトエリアで作業中にパンモードに切り替える必要がある場合は、 スペースバー またはマウスホイールを押したままにします。 Ctrl + Spacebar でズームインモードに、 Ctrl+Alt+Spacebar でズームアウトモードに、一時的に切り替えできます。

パネルとツールバーは、ビュー ▶ メニューから有効にできます。コンポジションとやり取りするために利用可能なスペースを最大化するには、ビュー->パネルの表示切り替えオプションをチェックするか、 Ctrl+Tab を押します。すべてのパネルが非表示になり、チェックを外すと以前に表示されていたパネルのみが復元されます。

F11 を押すかビュー ▶ フルスクリーン切り替えを使用することで、全画面モードに切り替えてやりとりするためのスペースを増やせます。

ツール	ショートカット	ツールバー	参照
再読み込み	`F5`	ナビゲーション
プレビュー ▶
拡大表示	`Ctrl++`	ナビゲーション
縮小表示	`Ctrl+-`	ナビゲーション
100%にズーム	`Ctrl+1`	ナビゲーション
全域表示	`Ctrl+0`	ナビゲーション
ページ幅にズーム
グリッドを表示	`Ctrl+'`		ガイドとグリッド
グリッドにスナップ	`Ctrl+Shift+'`		ガイドとグリッド
ガイドを表示	`Ctrl+;`		ガイドとグリッド
ガイドにスナップ	`Ctrl+Shift+;`		ガイドとグリッド
スマートガイド	`Ctrl+Alt+;`
ガイドの管理...			ガイドパネル
ガイドをクリア			ガイドパネル
定規を表示	`Ctrl+R`
バウンディングボックスを表示する	`Ctrl+Shift+B`
ページを表示
ツールバー ▶			パネルとツールバー
パネル ▶			パネルとツールバー
全画面モードに切り替え	`F11`		ビュー
パネル表示切替	`Ctrl+Tab`		ビュー

17.1.3.1.4. アイテムメニュー ¶

アイテムは、レイアウト内のアイテムの位置とそれらの間の関係を構成するのに役立ちます（ Interacting with layout items を参照）。

ツール	ショートカット	ツールバー	参照
グループ	`Ctrl+G`	操作	Grouping items
グループ解除	`Ctrl+Shift+G`	操作	Grouping items
上へ	`Ctrl+]`	操作	整列
下へ	`Ctrl+[`	操作	整列
前面へ移動	`Ctrl+Shift+]`	操作	整列
背面へ移動	`Ctrl+Shift+[`	操作	整列
選択したアイテムをロック	`Ctrl+L`	操作	Locking items
すべてロック解除	`Ctrl+Shift+L`	操作	Locking items
アイテムを整列▶		操作	整列
アイテムを配置▶		操作	Moving and resizing items
サイズ変更▶		操作	Moving and resizing items

17.1.3.1.5. アイテムを追加メニュー ¶

これらは、レイアウトアイテムを作成するためのツールです。それぞれレイアウトアイテムの章で詳しく説明されています。

ツール	ツールバー	参照
地図を追加	ツールボックス	地図アイテム
画像を追加	ツールボックス	The Picture Item
ラベルを追加	ツールボックス	ラベルアイテム
凡例を追加	ツールボックス	凡例アイテム
スケールバーを追加	ツールボックス	スケールバーアイテム
方位記号を追加	ツールボックス	The North Arrow Item
図形を追加▶	ツールボックス	The Regular Shape Item
矢印を追加	ツールボックス	矢印アイテム
ノードアイテムを追加▶	ツールボックス	ノードに基づく図形アイテム
HTMLを追加	ツールボックス	HTMLフレームアイテム
属性テーブルを追加	ツールボックス	属性テーブルアイテム

17.1.3.1.6. 地図帳メニュー ¶

ツール	ショートカット	ツールバー	参照
地図帳をプレビュー	`Ctrl+ALt+/`	地図帳	Preview and generate an atlas
最初の地物	`Ctrl+<`	地図帳	Preview and generate an atlas
前の地物	`Ctrl+,`	地図帳	Preview and generate an atlas
次の地物	`Ctrl+.`	地図帳	Preview and generate an atlas
最後の地物	`Ctrl+>`	地図帳	Preview and generate an atlas
地図帳を印刷...		地図帳	Preview and generate an atlas
地図帳を画像として書き出す...		地図帳	Preview and generate an atlas
地図帳をSVGとして書き出し...		地図帳	Preview and generate an atlas
地図帳をPDFとして書き出し...		地図帳	Preview and generate an atlas
地図帳設定		地図帳	地図帳を作成

17.1.3.1.7. 設定メニュー ¶

設定 ▶ レイアウトオプション... メニューは、QGISメインキャンバスの設定 ▶ オプション ▶ レイアウトメニューへのショートカットです。ここでは、新しい印刷レイアウトでデフォルトとして使用されるいくつかのオプションを設定できます。

レイアウトのデフォルトでは、使用するデフォルトのフォントを指定できます。
グリッドの外観を使用すると、グリッドのスタイルと色を設定できます。グリッドには、 ドット 、実線、 クロス の3種類があります。
グリッドとガイドのデフォルト値は、グリッドの間隔、オフセット、許容値を定義します（詳細はガイドとグリッド参照）。
レイアウトパス：印刷テンプレートを検索するためのカスタムパスのリストを管理します。

17.1.3.1.8. コンテキストメニュー ¶

印刷レイアウトダイアログで右クリックした場所に応じて、さまざまな機能を備えたコンテキストメニューを開きます。

メニューバーまたは任意のツールバーを右クリックすると、ワンクリックで有効または無効にできるレイアウトパネルとツールバーのリストが表示されます。
定規を右クリックすると、ガイドパネルを開いてガイドを表示、ガイドにスナップ、ガイドの管理... をしたりガイドを消去できます。定規を隠すこともできます。
印刷レイアウトキャンバスを右クリックして、次の操作を行います：
- 取り消しとやり直しの最近の変更、またはコピーされたアイテムの貼り付けができます（アイテムが選択されていない場合のみ使用可能）。
- ページをクリックすると、さらに現在のページのプロパティパネルまたはページの削除にもアクセスできます。
- 選択したアイテムをクリックすると、そのアイテムを切り取りまたはコピーしたり、アイテムプロパティパネルを開いたりできます。
- 複数のアイテムが選択されている場合、それらをグループ化するか、少なくとも1つのグループがすでに選択されている場合はグループ化を解除できます。
レイアウトパネルのテキストボックスまたはスピンボックスウィジェット内を右クリックすると、そのコンテンツを操作するための編集オプションが提供されます。

17.1.3.2. レイアウトパネル ¶

レイアウトパネルでは、印刷レイアウトのグローバル設定を定義できます。

../../../_images/composition_settings.png

図 17.3 印刷レイアウトでのレイアウト設定¶

17.1.3.2.1. 一般設定 ¶

プリントレイアウトでは複数の地図アイテムを使うことができます. Reference map はレイアウトのマスターマップとして利用する地図アイテムのことです. レイアウトに地図アイテムがある限り地図アイテムに割り当てられます. レイアウトはこの地図をプロパティや変数の計算単位やスケールを使う場合に参照します. この作業にはプリントレイアウトで位置参照された形式のデータを出力することも含まれます.

さらにスケールバーや凡例、方位記号などの新しいレイアウトアイテムを追加した場合デフォルトでそれらの設定（方向,表示レイヤ,縮尺,...)はそれらが描画される地図アイテムにバインドされますが、それらと重なり合う地図が無い場合はリファレンスマップが参照されます.

17.1.3.2.2. ガイドとグリッド ¶

いくつかのアイテムを正確に配置するために、紙にいくつかの参照マークを付けることができます。これらのマークには次のものがあります：

単純な水平線または垂直線（ ガイド と呼ばれる）を必要な位置に配置します（ガイドの作成についてはガイドパネル参照）。
または通常の グリッド ：レイアウト上に重ねられた水平線と垂直線の網目。

グリッド間隔やグリッドオフセットなどの設定は、アイテムに使用するスナップ許容値と同様に、このグループで調整できます。許容値とは、アイテムの移動、サイズ変更、または作成中にマウスカーソルがグリッドまたはガイドにスナップされる最大距離です。

グリッドとガイドのどちらを表示するかは、表示メニューで設定します。そこで、レイアウトアイテムのスナップに使用できるかどうかも決定できます。グリッド線とガイド線の両方がポイントの許容範囲内にある場合、ガイドが常に優先されます。なぜならガイドは手動で設定されているため（したがって、それらは非常に望ましいスナップ位置に明示的に配置されており、一般的なグリッドに優先して選択されるべきであるという仮定）。

注釈

設定->レイアウトオプションメニューでは、上記のグリッドとガイドのパラメータを設定することもできます。ただし、これらのオプションはデフォルトとして新しい印刷レイアウトにのみ適用されます。

17.1.3.2.3. エクスポート設定 ¶

書出解像度で、エクスポートされるすべての地図に使用する解像度を定義できます。この設定は、地図を書出すたびに上書きできます。

いくつかの高度なレンダリングオプション（ブレンドモード、効果...）のせいで、レイアウトアイテムを正しくエクスポートするにはラスタライズが必要になる場合があります。 QGISでは、他のすべてのアイテムも強制的にラスタライズすることなく、個別にラスタライズします。これにより、PostScriptまたはPDFとして印刷または保存して、可能な限りベクタとしてアイテムを保持できます。レイヤーの不透明度を持つ地図アイテムは、ラベル、スケールバーなども強制的にラスタライズされません。ただし、次のことができます：

ラスタとして印刷ボックスをチェックして、すべてのアイテムを強制的にラスタライズします;
または、反対のオプション、つまり常にベクタとしてエクスポートするを使用して、互換性のある形式にエクスポートしたときにアイテムをベクタとして保持するように強制します。場合によっては、これにより出力がレイアウトと異なって見える可能性があることに注意してください。

フォーマットで可能なところ（例： .TIF 、 .PDF ）では印刷レイアウトの結果をデフォルトでジオリファレンスファイルにエクスポートします（一般設定グループの参照図アイテムに基づいて）。他の形式の場合、ジオリファレンス出力では、ワールドファイルの保存をオンにしてワールドファイルを作成する必要があります。ワールドファイルは、エクスポートされた地図の横に作成され、参照図アイテムを含むページ出力の名前を持ち、簡単にジオリファレンスするための情報を含みます。

17.1.3.2.4. レイアウトの大きさを内容に合わせる ¶

このグループのページのサイズを変更ツールを使用して、範囲が印刷レイアウトの現在のコンテンツをカバーする（トリミングされた境界の周囲にオプションのマージンを持つ）一意のページ構成を作成します。

この動作は、すべてのアイテムが既存のすべてのページの代わりに実際の一意のページに配置されるという点でコンテンツに切り取るオプションとは異なることに注意してください。

17.1.3.2.5. 変数 ¶

変数には、レイアウトのレベルで使用可能なすべての変数がリストされます（すべてのグローバル変数とプロジェクト変数が含まれます）。

また、ユーザーはレイアウトレベルの変数を管理できます。をクリックします。ボタンを押して、新しいカスタムレイアウトレベル変数を追加します。同様に、リストからカスタムレイアウトレベル変数を選択し、ボタンを押して削除します。

変数の使用方法の詳細は一般ツールセクションにあります。

../../../_images/composition_variables.png

図 17.4 印刷レイアウト中の変数エディタ¶

17.1.3.3. ページのプロパティで作業する ¶

レイアウトは複数のページで構成できます。たとえば、最初のページには地図キャンバスを表示でき、2番目のページにはレイヤーに関連付けられた属性テーブルを表示でき、3番目のページには組織のWebサイトにリンクするHTMLフレームを表示できます。または、各ページに多くの種類のアイテムを追加できます。

17.1.3.3.1. 新しいページを追加する ¶

さらに、異なるサイズやページの向きを使用してレイアウトを作成できます。ページを追加するには、レイアウトメニューまたはレイアウトツールバーからページの追加... ツールを選択します。ページの挿入ダイアログが開き、入力を求められます：

挿入するページ数
ページの位置：特定のページの前または後、または印刷レイアウトの最後。
ページサイズ：事前に設定された形式のページ（ A4 、 B0 、 Legal 、 Letter 、 ANSI A 、Arch A とその派生物、および関連する向き（ポートレートまたはランドスケープ）を持つ 1920x1080 や 1024x768 などの解像度タイプ。

ページサイズは「カスタム」形式にすることもできます。その場合、幅と高さを（必要に応じてロックされたサイズ比で）入力し、使用する単位を mm 、 cm 、 px 、 pt 、 in 、 ft ...から選択する必要があります。ある単位から別の単位に切り替えるときには、入力された値の変換が自動的に適用されます。

図 17.5 印刷レイアウトに新しいページを作成する¶

17.1.3.3.2. ページのプロパティを更新する ¶

後でページのアイテムのプロパティパネルを使用して任意のページをカスタマイズできます。ページを右クリックして、ページのプロパティ... を選択します。アイテムのプロパティパネルが開き、次のような設定が表示されます：

上記のページサイズフレーム。データ定義された上書きオプションを使用して各プロパティを変更できます（使用法については Explore Data-defined override buttons with atlas 参照）。
エクスポートからページを除外するは、コンテンツを含む現在のページをレイアウト出力に含めるかどうかを制御します。
the Background of the current page using the color or symbol you want.

図 17.6 ページのプロパティダイアログ¶

17.1.3.4. ガイドパネル ¶

ガイドは垂直または水平方向のリファレンスです.あなたがアイテム作ったり移動したりサイズを変更するときにそれらをレイアウトページに配置する作業をガイドは助けます.ガイドをアクティブにするためにはビュー ▶ ガイドの表示とビュー ▶ ガイドにスナップオプションがチェックされてる必要があります. ガイドを作成するためには２つの異なった方法があります:

ビュー ▶ Show Rulers オプションがセットされていると, ルーラーをドラッグしてきてページ内の希望の場所でリリースできます.
さらに精度を求めるならビュー ▶ Toolbox ▶ の Guides パネルを利用するかページのコンテキストメニューにある Manage guides for page... を選択して下さい.

図 17.7 ガイドパネル¶

The Guides panel allows creation of snap lines at specific locations:

ガイドを作りたいページを選択して下さい
Click the ^{Add new guide} button and enter the coordinates of the horizontal or vertical line. The origin is at the top left corner. Different units are available for this.

このパネルでは既存のガイドを正確な座標に補正できます: ダブルクリックして値を変更して下さい.
The Guides panel lists only the items for the current page. It allows creation or removal of guides only in the current page. However, you can use the Apply to All Pages button to replicate the guide configuration of the current page to the other pages in the layout.
ガイドを削除したい場合は削除したいガイドを選択してe ^{選択したガイドを削除} ボタンを押して下さい. すべてのガイドをクリアを使うと現在のページの全ガイドを削除できます.

ちなみに

既存のレイアウトアイテムにスナップする

ガイドとグリッド以外に、新しいアイテムを移動、サイズ変更、または作成するときに、既存のアイテムをスナップ参照として使用できます。これらは スマートガイド と呼ばれ、チェックするには表示 ▶ スマートガイドオプションが必要です。マウスポインタがアイテムの境界に近づくと、スナップクロスが表示されます。

17.1.3.5. アイテムパネル ¶

アイテムパネルには、アイテムの選択と表示を管理するためのいくつかのオプションがあります。印刷レイアウトキャンバスに追加されたすべてのアイテム（アイテムグループを含む）がリストに表示され、アイテムを選択すると、リストで対応する行が選択され、行を選択すると、印刷レイアウトキャンバス中の対応するアイテムが選択されます。したがって、これは別のアイテムの背後にあるアイテムを選択する便利な方法です。選択された行は太字で表示されます。

選択されたアイテムに対し:

表示または非表示に設定；
位置をロックまたはロック解除
そのZ値を整列。リスト中の各アイテムをクリックドラッグで上下移動できます。リストの上位アイテムはプリントレイアウトーキャンバスの前面へ移動されます。デフォルトでは新しく作成されたアイテムは前面に配置されます。
ダブルクリックすることでアイテムIDを変更します。
アイテムを右クリックしてコピーまたは削除するか、そのプロパティパネルを開きます。

アイテムが正しい位置に配置されたら、列のボックスをチェックしてロックできます。ロックされたアイテムはキャンバスで選択 できません 。ロックされたアイテムはアイテムパネルで選んでチェックを外すか、ツールバーのアイコンを使って操作します。

17.1.3.6. 元に戻す履歴パネル：操作を元に戻すおよび復元 ¶

レイアウトの作業中に、変更を元に戻して復元することができます。これは、編集メニュー、レイアウトツールバー、または印刷レイアウト領域で右クリックしたときコンテキストメニューで使用可能な、復帰および復元ツールで実行できます。

^{最後の変更を戻す}
^{最後の変更を元に戻す}

これは履歴の取り消しパネル内でマウスをクリックすることでも実行できます（figure_layout_を参照）。履歴パネルには、印刷レイアウト内で行われた最後の操作が一覧表示されます。戻すポイントを選択するだけで、新しい操作を実行すると、選択した操作が削除された後に実行されたすべての操作が実行されます。

図 17.8 プリントレイアウトの取り消し履歴¶